2009年2月

マガン

 日本に渡来するガンの仲間では最も数が
多く、主に北日本や日本海側の各地で越冬
します。宮城県の伊豆沼や石川県の片野鴨
池、島根県の斐伊川河口が越冬地として有
名です。
 県内では稀な旅鳥または冬鳥として見ら
れ、紀ノ川や富田川、南部川、熊野川など
で確認されています。この冬、11月末より
美浜町の西川付近で、幼鳥1羽が越冬中で
す。渡来してすぐは水田内の水路で休み、
付近の二番穂を盛んに食べていました。年
末頃からは西川で休んでいる姿を見ること
が多く、時々付近の水田に飛んでいって餌
をとっているようです。

 成鳥では、くちばしの付け根が白いので
すが、この個体はそんな特徴が全くなく、
今年生まれの幼鳥と思われます。しかし春
が近づくにつれ、少しずつ白い部分が見ら
れるようになってきました。来年は、白い
部分がもっと大きくなって、飛来してほし
いものです。

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