2008年6月

キセキレイ

 セキレイ類はどれも尾が長く、スマートな体形
をしています。その長い尾を、よく上下に振るこ
とから、昔から「尻ふり○○」と呼ばれて親しま
れてきました。
 セキレイの仲間のうち、タヒバリなどを除いた
セキレイ属では、一般的に3種類がよく見られま
す。そのうち、ハクセキレイとセグロセキレイは
白と黒のツートンカラーですが、キセキレイはそ
の名の通り、下面が黄色いのですぐに見分けられ
ます。
 人家付近では、秋から冬にかけて見られ、今は
ほとんど見られません。今の時期は山間部で繁殖
していますので、渓流を訪れると、かん高い声で
さえずるオスの姿や、大きな石を飛び越えながら
餌を探す姿などが見られるでしょう。
 巣は、岩棚や岩の隙間などにつくりますが、川
沿いの小屋の軒下などにつくる場合もあります。
目立つ所でさえずるオスがいれば、近くに巣があ
るかもしれません。でも、見つけてもそっとして
おいてあげてください。外敵に狙われやすくなり
ますから、早々に立ち去る方がよいでしょう。

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