2007年9月

ソリハシシギ

 日中の暑さは残るものの、朝夕は涼しさが
感じられるようになりました。
 シギチドリの仲間は、かなり早い時期から
渡りを始めます。8月の半ばを過ぎると、もう
その姿が見られるようになります。ソリハシ
シギも早めに渡り始める種類の一つで、8月
下旬にはたいてい姿を見ることができます。
 その名の通り、くちばしがやや上方に反って
いるのが特徴です。頭上から背中は灰色で、
腹部は白く、黄色い足が目立ちます。キアシ
シギに似ていますが、キアシシギの方が背中
の色が濃く、やや大型でくちばしがまっすぐ
なので見分けることができます。
 県内の干潟に渡来し、さかんに動き回りな
がら餌を探します。上面は干潟と同じ色をして
いますから、よく探さないと見過ごすかもしれ
ません。でも慣れてくれば、他のシギに比べ
て足が短めで、やや反ったくちばしとともに、
シルエットでもそれとわかるようになります。
 まだまだ日中は暑い日が続きますが、秋を
感じに干潟に行ってみませんか。

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