2007年6月

カワガラス

 梅雨間近のこの時期、渓流では鳥たちの
子育ての真っ最中です。
 カワガラスは、その名の通り全身濃いこげ
茶色をした鳥で、山間部の渓流に生息します。
目立たない色なので、鳴きながら飛ぶ姿を
ちらっと見かけるだけのことが多く、じっくりと
観察できる機会はあまり多くありませんが、
ヒナをつれたこの時期は、ヒナの鳴き声を頼
りにその姿を探せば、さかんに餌を運ぶ姿を
見ることができるでしょう。
 巣は、石の隙間などにつくりますが、滝の
裏側につくることもあります。
 餌は主に水生昆虫で、水に潜って探します。
そのとき、水中を泳いだり歩いたりしています。
 県内では、各地の渓流に留鳥として生息し、
かなり早い時期から繁殖活動に入ります。
ビッビッという声で鳴き、川の上を直線上に飛
びます。
 渓流のさわやかな空気を満喫しながら、彼ら
を探しながら歩くのも楽しいものです。
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