2007年5月

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タマシギ

 シギチドリの渡りが続いています。多くのシギ
チドリは、繁殖地を目指してさらに北の方に旅
立っていきますが、中には和歌山県内で繁殖
するものもいます。
 タマシギは、和歌山県内で繁殖する数少ない
シギチドリですが、以前に比べて、ずっと数が
減ってしまいました。和歌山県版レッドデータ
ブックでは、絶滅危惧TB類に指定されていま
す。
 この鳥は、メスの方がオスよりも美しく、一妻
多夫の繁殖形態を持ち、オスが子育てをしま
す。繁殖期の夜間、メスがコゥコゥコゥ・・・とい
う声で鳴きますが、その声も滅多に聞くことが
できなくなりました。
 名前の由来は、翼を広げると水玉模様が
現れることからきています。
 夜間に活動し、日中はじっとしていることが
多く、実際はもう少し生息しているのかもしれ
ませんが、なかなか姿を見る機会がありませ
ん。それだけに、出会えたときはとてもうれ
い気分になります。
今月の野鳥