2007年4月

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ハマシギ

 春の渡りの季節を迎えました。海岸や干潟、
水田などには、シギチドリの仲間が飛来します。
彼らは、南から北への渡りの途中、日本を通過
して行きます。
 ハマシギは、場所によっては越冬することもあ
りますが、県内で多く見られるのは、やはり春と
秋の渡りの時期です。
 冬羽は灰色の地味な色をしていますが、夏羽
は背中のレンガ色と、腹部の黒色がアクセント
となり、なかなかシックないでたちに変わります。
県内ではそれほど大きな群れを見かけることは
ありませんが、他県では大きな群れを見ることも
あり、その飛び立つさまは、壮観です。
 シギチドリの仲間はよく似た種類が多く、識別
が難しいですが、夏羽なら特徴もあり、観察には
最適の季節でしょう。
 水温む季節、海岸には海藻のにおいが漂い、
どこからともなくシギチドリの声が聞こえる。そん
な春の1日も楽しいものです。
今月の野鳥