2007年3月

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ヒレンジャク

 今年の桜は、記録的な暖冬の影響で、もう咲き
始めています。冬鳥たちの動きも、活発になって
きました。
 このころ渡来する鳥に、ヒレンジャクがあります。
基本的には冬鳥ですが、なぜか2月から3月ころ
にやってきます。なぜそのような渡りをするのか、
まだよくわかっていません。
 ヒレンジャクは、その名の通り、尾羽の先が赤い
のが特徴です。よく似た色で、尾羽の先が黄色い
キレンジャクもいますが、こちらは西南日本では
まれで、主に北日本に渡来します。
 ヒレンジャクを探すには、まずヤドリギを探すの
がこつです。それは、ヤドリギと共生関係にある
ためで、その実を食べたレンジャクがフンをする
と、粘り気がでて、木の枝にくっつくことができる
仕組みになっています。もちろん、他の実も食べ
ますから、街路樹に鈴なりになっている群れを
見ることもあります。
 ヒレンジャクは、年によって多く飛来する年と、
ほとんど飛来しない年があります。春の気配が
感じられるようになると、今年は渡ってきてくれ
るのか、いつも気になる鳥です。

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