メジロ
今年の冬は、記録的な暖冬となり、梅の花も
すでに見頃となっているところが多いようです。
昔から、「梅にウグイス」と言われてきましたが、
緑がかった「うぐいす色」は、メジロの体色その
ものです。実際、梅の花の季節は、ウグイスが
さえずる時期としては早すぎますし、梅林で目に
するのは圧倒的にメジロが多いです。
メジロは和歌山県の県鳥に指定されており、
照葉樹林を代表する野鳥の一つです。腹部を
除いて、全体的に暗黄緑色で、目の周りの白い
アイリングが特徴です。
秋から冬にかけては、人家の庭でもよく見られ、
ミカンを枝にさしておくと、間近に観察することが
できます。冬でも2羽で行動しており、おそらく
つがいなのでしょう、とても仲良く行動します。
古くから飼い鳥としても親しまれてきましたが、
野外でこのような行動を見ていると、狭いかごの
中に閉じこめておくのはかわいそうになってきま
す。やはり野鳥は、自然のままの姿を楽しむのが
一番です。