2007年1月

ハシビロガモ

 冬は、カモたちを観察するのによい季節です。
水面に浮かぶカモたちをじっくり観察していると、
いろいろな行動を見ることができます。
 ハシビロガモは、その名の通り、くちばしが他の
カモよりも平べったくなっており、そのくちばしを使
って、水面に浮かぶ有機物をこしとって食べます。
その行動は、他のカモとは違う、独特な採餌法で
す。
 メスは全身褐色で地味な色をしていますが、オス
は青緑色で光沢のある頭に、下面が白く、横腹に
大きな茶褐色の模様があります。オスは特徴的な
配色をしていますから、他のカモと見間違えること
はないでしょう。メスも、色だけで見ると、他のカモ
のメスとよく似ていますが、その特徴的なくちばし
さえ見られれば、見分けることは容易です。
 県内では、紀ノ川・東池・貴志川平池などで見ら
れますが、数はあまり多くありません。しかし、見ら
れる場所には、ある程度の数がまとまって見られ
ますから、その独特の採餌法と関連して、何らかの
要因があるのでしょう。

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