2006年9月

ヒバリシギ

 今年の夏は猛暑でしたが、それでも9月に
入ると、何となく秋の気配が感じられるように
なってきました。それとともに、県内各地から
シギチドリ渡来の便りが、聞こえてくるように
なりました。
 ヒバリシギは、日本に渡来するシギの中では
最も小さいシギの仲間1つで、淡水性の湿地
や休耕田で見られます。
 トウネンやオジロトウネンに比べて、背中の
褐色味が強く、V字型の白線が出るのが特徴
です。また、くちばしが細めで、体型もトウネン
よりもほっそりしています。
 観察していると、片時も休む間もなく、常に
歩き回りながらくちばしを水の中に突っ込み、
餌を探します。
 1カ所にとどまるのは、せいぜい数日から
1週間なのでしょうか、次の週末にはもう姿を
消していることが多いです。このようにして、
彼らは日本列島を足早に渡っていくのです。

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