2006年6月

コルリ

 まもなく梅雨の季節を迎えますが、山地では、
夏鳥たちの繁殖がピークを迎えています。その
ような森を訪れると、5月頃より減ったとはいえ、
まだまだいろいろな鳥たちのさえずりを聞くことが
できます。
 コルリは夏鳥として渡来し、下草にササの生え
た落葉樹林に生息します。県内では、護摩壇山
周辺が代表的な生息地です。
 その名の通り、オスでは上面が青く、とてもきれ
いな鳥です。その青色は、オオルリの濃い青とは
違い、透明感のある青色をしています。
 声もみごとで、体の大きさの割には、大きなよく
通る声でさえずります。そのさえずりはコマドリに
似ていますが、チッチッチッチッ・・・と前奏が入る
のが特徴です。
 普段は藪の中にいるので、姿を見るのは難しい
ですが、さえずっているときには木の上に止まって
いることもありますので、根気よく探すと見ることが
できるかも知れません。
 コルリが生息できるような自然林は、今や県内
では少なくなりました。いつまでもコルリの声や姿
を楽しめるよう、残された森林を守っていかなけれ
ばなりません。
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