2006年4月

キョウジョシギ

 春と秋に県内を通過するシギやチドリの仲間
の中には、春は秋に比べて、艶やかな夏羽を
まとっているものが多く、我々の目を楽しませて
くれます。
 キョウジョシギはその代表で、その美しい姿は
「京女」にたとえられ、名付けられました。白と黒、
そしてオレンジ色のアクセントが何とも鮮やかで、
足の赤い色も、よく目立ちます。飛ぶとつばさの
模様がはっきり出て、さらに鮮やかです。
 シギの仲間としては足が短く、他のシギのような
スマートなイメージはなく、ややずんぐりしたように
見えます。
 主に春と秋、海岸や干潟に渡来しますが、県内
では、海岸の磯で見られることが多いようです。
時には、秋遅くにも見られることがあり、越冬する
場合があるかもしれません。
 英名で「ターンストーン」と言われるように、短く
やや反り返ったくちばしを使って、小石やゴミなど
をひっくり返し、餌を探します。その際、捨てられた
餌の付いた釣り針を飲み込むこともあり、痛々しい
姿を見て嫌な思いをすることもあります。
 これからまだ何千kmも旅する彼らに、せめて
そのようなアクシデントが起こらないように、我々
は気をつける必要があります。
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