2006年2月

コハクチョウ

 今冬の豪雪は、人々の生活に大きな影響を
与えましたが、野鳥たちの生活にも大きな影響
を与えたようです。
 本来、数年に一度見られる程度のコハクチョウ
が、県内各地で越冬しています。紀の川市で7羽、
和歌山市で1羽、日高川で2羽、南部川で2羽、
富田川で2羽、合計14羽のコハクチョウが越冬
しています。この現象は和歌山県内だけでなく、
太平洋側の各県でも、相当数のハクチョウたちが
越冬しているそうです。
 どうやら、日本海側の大雪で、十分に餌がとれ
なくなったコハクチョウたちが、かなり南の地域
まで分散しているようなのです。
 大雪の被害は本当に深刻なものですが、普段
なかなか目にすることのできない冬の使者の到
来に、喜んでいる愛鳥家も少なくありません。
 ハクチョウは、かなり以前から各地で餌付けさ
れており、人が近づいてもあまり逃げようとはしま
せん。ただし、ある程度の距離は必要なので、
携帯で写真を撮ろうなどと近づいていくと、追い
立ててしまうことになりかねません。
 せっかくの珍客ですから、静かに見守り、来年
もまた来てくれるのを、期待したいと思います。
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