2006年1月

オシドリ

 冬鳥の代表であるカモの仲間の中で、オシドリ
はその美しさで人気の鳥の一つです。古くから
夫婦仲の良い象徴としても称えられ、しばしば
描画の対象となってきました。
 県内では、各地のダム湖や池などに渡来しま
すが、あまり開けたところには出てこず、茂みの
下などに隠れていることが多く、普通の人は気が
つかないことが多いようです。
 オスは、オレンジ色をベースに様々な色が絶妙
に配色され、陽の光を浴びたその姿は息をのむ
ほど美しいのに、メスはそれとは対照的に、褐色
の地味な色をしています。
 県内に渡来する頃には、すでにつがい形成も
終っていて、いつもペアーで行動しています。
このような姿から、「おしどり夫婦」という言葉も
使われるようになったのでしょう。
 県内での繁殖は確認されていませんが、本州
中部以北では、各地で繁殖しています。
 警戒心が強く、間近で見られることは少ないの
ですが、それだけにその美しい姿を見られた時
は、いつもより少し幸せな気分になります。
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