2005年9月

ハチクマ

 タカ渡りの季節がやってきました。
 早いものでは8月から、遅くは12月まで、タカ
たちが県内を通過していきます。
 渡るタカの代表といえば、このハチクマとサシ
バでしょう。ハチクマの方がサシバよりも渡りの
ピークが早く、9月下旬か10月第1週にピーク
を迎えます。
 サシバよりも大きく、トビと同じくらいの大きさ
です。個体変異が大きく、いろいろなタイプがあ
ります。淡色型と暗黒型では、別種かと思うほ
ど色の違いがあります。ハチクマの観察では、
この羽色の違いも興味深い事柄です。
 渡りの初期の頃は成鳥の比率が高く、後半
になればなるほど、幼鳥の比率が高くなって
きます。
 春の渡来は遅く、5月中旬以降に渡来し、繁
殖を終えたかと思うとすぐに南に旅立ちます。
その移動距離は長く、遙かインドネシア付近で
越冬します。
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