2005年5月

メダイチドリ

 シギチドリの春の渡りは、秋とは違ってきれい
な羽色を持ったものが多く、春らしい季節感を
味合わせてくれます。
 県内では、シギチドリの渡りはそれ程多くあり
ませんが、海岸や水田などで少数見ることが
できます。種によって好む環境が違い、観察
場所によって観察できる種類が大きく異なり
ます。
 写真のメダイチドリは、海岸や干潟で多く見
られ、秋の渡りと違って、春の夏羽では胸の
オレンジ色が鮮やかです。
 県内では、満潮時には海水中に没するよう
な磯のある岩礁地帯で多く見られます。
 ハマシギやキョウジョシギなどと一緒にいる
ことも多く、シギとチドリの餌の取り方の違いを
比較することができるでしょう。
 観察には、干潮から満潮になっていく時間
帯が良いでしょう。海岸線付近で待っていると、
潮が満ちて来るにつれ、だんだんと鳥の方か
ら近づいてきてくれます。
 しばらく滞在してエネルギーを蓄えた後、彼ら
は更に北を目指して旅立っていきます。
 
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