2005年3月

ヒバリ

 3月に入り、朝夕の気温はまだ低くとも、
さえずり始めた鳥たちに、春の訪れを感じ
る季節となりました。
 春を感じさせてくれる鳥の代表といえば、
ウグイス、ホオジロなどとともに、このヒバリ
を挙げる人も多いでしょう。
 耕された田畑のあぜ道に春の草花が咲き
始めるころ、穏やかな日の光とともに上空か
ら降り注ぐヒバリのさえずりは、農村の代表
的な春の景色といえるでしょう。
 ヒバリのさえずりを聞いたことがないという
人は少ないと思いますが、その姿をじっくりと
見たことがある人は、意外と少ないのではな
いでしょうか。地上に降りているときは地面の
色とそっくりで、じっとしていれば気づかずに
通り過ぎてしまうことも多いのです。こちらが
気づかずに近づきすぎて、足下から飛び出し
てその存在を知ることもよくあります。
 巣は地面に作ります。草陰などに作られて
いて、見つけるのは難しいです。
 上空でさえずるヒバリの姿を探していると、
いつの間にか飛来したツバメの姿を見つけ、
いっそう春の訪れを感じることでしょう。
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