2004年10月

サシバ

 鳥たちの渡りの中でも、タカの渡りは非常に
見事なものです。普段なかなか姿が見られな
いタカの仲間が大挙して渡っていく様は、まさ
に壮観と言えるでしょう。
 県内では、加太や日の岬、国城山(橋本市)
などが渡りの観察地として有名ですが、渡り
のコースについてはまだまだ解らないことも
多く、思わぬところで大きな群れを見ることが
あります。
 近年、全国各地でタカ渡りの調査が行われ
るようになり、いくつかの渡りのコースが明ら
かになってきました。
 近畿地方では、京都や大阪付近を通過して
淡路島に渡るルートと、伊良湖岬(愛知県)か
ら伊勢に渡り、紀伊半島を横断して四国に至
るルートの二つの大きな流れがあることが解
っています。
 県内の渡りは後者のコースをたどるものが
多いと考えられますが、かなり分散しており、
気象条件によって当たりはずれが大きいの
が特徴です。
 和歌山県支部では、4年前より10月初めに
一斉調査を行っており、いくつかのことが明ら
かになってきました。今後の調査でさらに多く
のことがわかってくるものと期待しています。
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