2006年4月

和歌川河口

 万葉の昔から景勝地として知られた和歌浦、
そこに注ぐ和歌川の河口には、県下最大規模
の干潟が広がります。周囲には人家が迫り、
かつてのおもむきは失われていますが、県内
でも貴重な干潟として、野鳥たちの生息地と
なっています。
 これからの渡りの時期、シギやチドリの仲間
が渡来します。トウネン、ハマシギ、キアシシギ、
チュウシャクシギなどが見られるでしょう。コサギ
やアオサギなど、サギの仲間も見られます。
 所々に突き出た杭の上には、ミサゴがよく止ま
っています。時には、水面にダイビングする姿を
見ることもできるでしょう。
 探鳥は、不老橋付近から片男波沿いに歩いて
いくと良いでしょう。干潟の鳥だけでなく、小鳥た
ちの姿も楽しむことができます。帰りは海沿いに
歩いてくると、干潟とはまた違った鳥を見られる
でしょう。
 真夏は鳥影も少なく、あまり探鳥には向きませ
んが、秋には再びシギチドリの姿が見られ、冬に
はカモたちが越冬します。
 身近な探鳥地として、秋葉山や和歌山城などと
組み合わせて探鳥すると良いでしょう。
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