十九淵(富田川)
しらさぎ橋の下流で、富田川は大きく蛇行し
ます。この付近を、十九淵(つづらぶち)といい
ます。オオウナギの生息地として知られ、野鳥
たちも多く生息します。
しらさぎ橋から、下流の堰にかけて、水鳥たち
が多く見られます。カルガモ、コガモ、オカヨシ
ガモなどのカモ類の他、カイツブリやオオバンも
見られます。最近は、県内でもオオバンは珍しく
なくなりましたが、少し前までは、県内で確実に
オオバンが見られるのは、この付近だけでした。
サギの仲間も多く見られます。アオサギ、ダイ
サギ、コサギの他、渡りの時期には、アマサギや
チュウサギも見られます。
河川敷にはアシ原が広がり、小鳥たちの絶好
のすみかとなっています。冬には、ウグイス、アオ
ジ、ホオジロ、オオジュリン、ベニマシコ、ツグミな
どが越冬し、夏には、オオヨシキリやセッカの声が
にぎやかです。
水際を注意して見ると、イカルチドリやイソシギ、
セキレイ類、カワセミなども見られます。
タカの仲間も多く、ミサゴは本当によく見かけま
す。ノスリやオオタカを見る機会も多く、上空にも
注意が必要です。
最初にしらさぎ橋の上から探鳥したら、右岸の
堤防を下流に歩いていくと良いでしょう。富田川
だけでなく、周囲の田畑や林でも、いろいろな鳥
たちを見ることができます。