2005年5月

護摩壇山

 和歌山県最高峰の護摩壇山(ごまだんさん)、
高野龍神スカイラインの途中にあり、交通の便
の良いところですが、標高1372メートルの山頂
付近一帯には、和歌山県内では珍しく、ブナや
ミズナラの落葉樹林が広がり、小鳥たちを多く
観察することができます。
 春の訪れは、小鳥たちのさえずりとともにやって
きます。まだ木々の葉が芽吹かない頃、ヒガラが
真っ先にさえずり始めます。やがてウグイスや
シジュウカラなど小鳥たちのさえずりが森に満ち
あふれる頃、木々の葉が少しずつ開き始めます。
 5月に入り、新緑の季節を迎える頃、キビタキや
オオルリ、センダイムシクイなどの夏鳥が渡来し、
森はいっそうにぎやかな季節を迎えます。
 山頂近くに駐車場があり、ここから山頂まで
遊歩道が整備されており、ここを歩くと良いでしょ
う。また、スカイラインの途中やワイルドライフか
らも五百原(いもはら)谷への遊歩道があります
ので、そこを歩くのも良いでしょう。
 このあたりでは、和歌山県内では数少ない、
コマドリやコルリの声を聞くことができます。また、
オオアカゲラも生息しているので、姿を見ること
が出来るかも知れません。
 小鳥たちの姿を見るには、木々の葉が茂る前
の5月初めまでが良いでしょう。ただし、声だけ
なら6月いっぱいは楽しむことが出来ます。
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