八斗田
みなべインター付近に広がる田畑を、通称
八斗田(はっちょうたんぼ)といいます。もと
もとは広い水田地帯だったのですが、現在は
梅畑が大部分を占めるようになってきました。
水田が多く広がっていた頃は、シギチドリが
多く見られたのですが、現在はあまり見られ
なくなっています。そのかわり、梅畑のあちこ
ちでキジが繁殖しており、春にはさかんに鳴き
交わす声が聞かれ、姿を見ることも珍しくあり
ません。また、防風林として植えられている
マサキやサンゴジュの茂みでは、モズが繁殖
しており、これもよく見かけます。
春や秋には、多くの旅鳥も通過します。これ
からの季節は、チュウサギやアマサギの群れ、
コムクドリなどが見られます。
秋には、以前に比べれば少なくなったとはい
え、シギチドリが通過し、ノビタキも多く見られ
ます。
春のうららかな日差しの中、上空からはヒバ
リの声、周囲のあちこちからキジの声、まわり
をツバメが飛び回り、ときにはケリの鋭い声が
聞こえる。また、ときおり、目の前をモズが横
切る。そんな、のんびりとした探鳥を楽しめる
場所です。