2005年2月

椿山ダム

 御坊から日高川沿いに、車でさかのぼること
約1時間、右手に突然広い水面が見えてきます。
これが椿山ダム湖です。
 ここは、県内でも有数のオシドリの越冬地と
なっており、多い年には数百羽が越冬します。
ただし、年によって変動が大きく、水量の少ない
年には、まったく見られないこともあります。
 今年のガンカモ調査では、450羽がカウント
されました。しかしながら、車で何気なく通って
いても、ほとんどオシドリには気がつきません。
これは、日中はほとんどが、樹木が茂った岸辺
で休んでいるためで、開けた場所で見られること
が少ないからです。
 国道は、日高川の右岸に沿ってつけられていま
す。交通量はさほど多くないもののスピードを出し
ている車が多く、停車しての探鳥は危険です。
国道と反対側の左岸にも道があり、こちらは交通
量が少ないので、こちら側から探鳥するとよいで
しょう。
 ポイントはあちこちにあり、一見何もいないよう
な場所でも、よく探すと、岸辺で休む小群を見る
ことができます。ただし、警戒心が強いので、遠く
からそっと観察しましょう。不用意に人影を見せる
と、すぐに飛んでいってしまいます。容易に岸辺に
近づける場所もなく、写真撮影には向きません。
 そのような場所だからこそオシドリがたくさん見
られるのですから、いつまでもオシドリが安心して
越冬できるよう、マナーを守って探鳥して下さい。
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