2005年1月

煙樹ヶ浜

 幅500m 、長さ4.3kmに渡って続く松林は、
日本有数の規模で、徳川時代から続く防風林と
して地域の生活に大きな影響を与えてきました。
宅地化などにより、以前に比べて規模が小さくなっ
たとはいえ、ひっそりとした松林の中は、小鳥たち
にとって格好の越冬場所になっています。
 林内にはいくつかの道があり、そこを歩いていく
と良いでしょう。松洋中学校より西側では、森林の
状態も良く、多くの鳥を見ることが出来ます。メジロ、
ヒヨドリ、ホオジロ、カワラヒワ、コゲラなどの留鳥に
加え、アオジ、ツグミ、シロハラ、ルリビタキ、ビンズ
イなどの冬鳥たちも楽しむことが出来るでしょう。
また、ウグイスも越冬にやってきています。運が良
ければ、ミヤマホオジロやヤマシギなどに出会える
かも知れません。
 松林を抜けて、海岸にも出てみましょう。林内の
暗い雰囲気から一転して、目の前に広がる広々
とした海の風景は、それだけで気持ちの良いもの
です。景色を楽しんだら、双眼鏡で海をのぞいて
みましょう。カモメの仲間が飛んでいたり、浮いて
いたりするはずです。ここでは、ハジロカイツブリ
やシノリガモの記録もあり、ていねいに探してみる
と思わぬ拾い物をするかも知れません。
 夏はにぎわうキャンプ場も、冬の間はひっそり
しており、そこに車を止めて歩いてみると、じっくり
と探鳥を楽しむことが出来るでしょう。

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