2004年5月

和田不毛

  国道42号線から、御坊駅とは反対に西へ
進むと、西川を越えたあたりから両側に水田
地帯が広がるようになります。この西山と入山
にはさまれた、美浜町と日高町にまたがる水田
地帯を、通称「和田不毛」といいます。
 いまは、宅地化されたり、資材置き場になっ
たりしているところもありますが、かつてはその
名の通り排水が悪く、アシ原も多く残り、鳥たち
にとっては格好のすみかとなっていました。
そのため、鳥の種類と数の多さは特筆すべき
ものがあり、珍鳥の多いことでも有名でした。
 残念ながら、現在は当時と比べて環境が悪
くなっていますが、それでも季節に応じて様々
な野鳥を観察できる場所となっています。
 4月から5月にかけて、タカブシギやムナグロ
など、シギやチドリの仲間を見ることができま
す。レンゲ畑の中や、トラクターの後をついて
歩くアマサギの姿を見るのもこのころです。
バードウィークの頃には、ヒナをつれたケリの
姿や、さわがしく鳴くオオヨシキリの姿も、見る
ことができます。
 初夏の一日、ヒバリの声を聞きながら、のん
びりと探鳥すれば、思わぬ出会いがあるかも
しれません。
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